歯科衛生士の志望動機 – 採用担当から見た効果的な書き方と具体例

結心会 さとう歯科の事務員Iです。私は普段、さとう歯科を含む結心会グループ全体の採用を担当しています。

歯科衛生士の就職・転職活動において、志望動機は採用の可否を大きく左右する重要な要素です。実際、私もさとう歯科(結心会)の採用を担当していますが、正直なところを言うと過去の経歴よりも志望動機を非常に重視しています。

この記事では、採用担当者の心に響く志望動機の書き方を、具体例を交えながら詳しく解説します。未経験の方から経験者まで、あなたらしい魅力的な志望動機が書けるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。

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歯科衛生士の志望動機について

歯科衛生士の志望動機は、なぜこの職業を選んだのか、また特定の歯科医院で働きたい理由を伝えるものといえます。書く際は、自分の経験や強みを活かしながら、応募先の医院の特徴や理念に共感していることを示すことがポイントです。そうすることで、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる可能性が高まります。

ちなみにこの記事で言う採用担当者は、歯科業界においてはほぼ「院長/理事長」「事務員(人事担当)」「先輩スタッフ」の3択になるでしょう。このうち誰が担当するかはクリニックや法人によって異なり、例えば小規模のクリニックであれば院長一人が採用担当になることもありますし、大きな法人になってくると「現場スタッフ+事務員」→「院長」→「理事長」のようにステップが分かれるケースも珍しくありません。

もし希望のクリニックがあれば、可能な限り「誰が選考するのか」を調べておくと事前準備に役立つでしょう。(インターネット上だと分からないケースも多いため、直接電話で聞くか転職エージェントに登録しているならその担当に確認するのがおすすめです)

志望動機の重要性

志望動機は、自分の熱意や考えを伝える大切なチャンスといえます。採用担当者は多くの応募書類を見ており、その中であなたの志望動機が印象に残れば、面接に呼ばれる可能性が高まるでしょう。

一般社団法人 全国歯科衛生士教育協議会の調査によると、歯科衛生士に対する有効求人倍率は2022年時点で23.3%。いわゆる転職者有利の売り手市場と呼ばれていますが、はっきり言ってしまうと離職率も高い業界です。※私自身、以前は別の業種でも採用や人事を担当していましたが、この業界の離職率は非常に高いと感じています。

そのため、採用担当側は自院との相性が良く長く定着できそうな人を好む傾向が強く、経歴だけでは分からない志望動機を読み込むというわけです。

また、志望動機を考えることで、自分が本当にやりたいことや、どんな歯科衛生士になりたいかを明確にできます。これは将来の目標を立てる上でも役立つ要素となります。しっかりと考えた志望動機は、あなたの未来への第一歩となるのです。

採用担当者が求める志望動機のポイント

志望動機を読むときに採用担当者が特に注目するポイントですが、最初に結論を述べると、以下の要素が可能な限り含まれている志望動機は非常に好印象を与えます。

  • 歯科衛生士という職業への熱意
  • 応募先の歯科医院についての理解
  • 自分の強みや経験の活かし方
  • 向上心や学ぶ姿勢

この記事を読み進めると、なぜこれらの要素がポイントに挙げられているのかが分かるはずです。

志望動機を書くための3つのステップ

とはいえポイントだけを紹介されても、志望動機を書くのに悩んでこの記事を読んでいる人からすれば、ちょっと困ってしまうのではないでしょうか。以下の3つのステップを踏めば、魅力的な志望動機が書けるようになります。履歴書に書くような志望動機の文字数としては、500文字もあれば十分です。この範囲で効果的に自己アピールするために、一緒に見ていきましょう。

ステップ1:自己分析と医院の分析

まずは自分自身をよく知ることから始めましょう。歯科衛生士を目指したきっかけは何ですか?自分の長所や短所、得意なことは何でしょうか?過去の職務経歴はもちろんですが、学校やアルバイトでの経験も含めて振り返ってみると、意外な発見があるかもしれません。

次に、応募する医院について調べてみましょう。医院のホームページを見たり、知り合いに聞いたりして情報を集めます。どんな治療に力を入れているのか、患者さんへのケアはどうしているのかなど、医院の特徴を把握することが重要です。

この2つを分析すると何ができるのがというと、自分と医院との接点を見つけることができます。例えば、「予防歯科に力を入れている点に共感した」とか「地域に根ざした医院の雰囲気が自分に合っている」といった具合です。

ステップ2:志望動機のストーリー(構成)を考える

ステップ1で挙げた要素一つひとつをピースとして、パズルのように組み立てて一つのストーリー(構成)を作ります。文字の配分としては以下くらいがバランスが良いでしょう。

  • 導入(志望のきっかけ):100字程度
  • 本題(医院選択の理由と自己アピール):300字程度
  • 結び(抱負):100字程度

もし、結びの文章に困ったら以下のステップ3を参考にしてみてください。

ステップ3:熱意を加える

私たちの法人では患者さんや院長などに提案する際、「ロジック」と「熱意」の2つを大事にしています。転職活動も同じで、自分自身を提案するにあたってもやはりロジックと熱意の両方が大事ではないかと考えています。

クリニックや法人によって採用担当者の立場が異なる、という話を最初にしましたが、立場が異なっても判断するのは人間であることには変わりありません。自分の率直な思いを最後に入れることは、損になることはまずないはずです。

当院で働いている歯科衛生士の志望動機

参考として、実際に当院で働いている歯科衛生士さんたちの志望動機を紹介していきます。個人情報の関係上、こちらで部分的に編集していますが、大まかな内容としてはそのままなので少しでも参考になれば幸いです。

歯科衛生士を目指したきっかけ

登場人物A先輩衛生士Aさん

高校生の時の歯科検診がきっかけです。丁寧に説明してくれた歯科衛生士さんに憧れて、高校を卒業してそのまま歯科衛生士学校に入りました。

登場人物B先輩衛生士Bさん

家族の影響が大きかったです。入れ歯を使っている祖母から「歯は一生物だから大事にするんだよ」とずっと言われていて、虫歯予防に興味を持ちました。

他にも、自分の歯並びを治した経験から「人に自信を持って笑ってもらいたい」と思ったという人もいます。先輩方に共通しているのは、人の役に立ちたいという気持ち。そんな思いが、この仕事を選ぶ原動力となっているようです。

家から近い医院だったから

登場人物C先輩衛生士Cさん

通勤時間が短いので、仕事に集中できる環境が整っているという点が大きかったです。

登場人物D先輩衛生士Dさん

地域に根ざした医院で働きたかったので、自分の住む地域の医院を選びました。

「家から近い医院を選んだ」というのも、立派な志望理由の一つです。実際に当院で働いている先輩の中にも、そんな理由で選んだ人がいます。

家から近いということは、単に便利というだけでなく、地域との繋がりを深められるメリットもあるのです。患者さんと同じ地域で生活することで、より親身な対応ができるようになります。

ただし、近いということだけではなく、医院の理念や雰囲気も大切な要素となります。理想的なのは、家から近くて、なおかつ自分の目指す歯科医療と合致する環境に出会えることでしょう。

自身の強みやスキルアップへの意欲

志望動機で自分の強みや成長への意欲を伝えることは、とても大切なポイントとなります。当院の歯科衛生士たちは、以下のような点を志望動機でアピールしています。

  • コミュニケーション力を活かした患者さんの不安軽減
  • 細かい作業が得意な点を活かした正確な処置
  • 最新の技術習得への意欲
  • 予防歯科や口腔外科の専門知識を深めたい思い

自分の強みを知り、それを伸ばしていく姿勢は、歯科医院にとって魅力的です。ただし、完璧である必要はありません。「この部分はまだ勉強中です」と正直に伝え、向上心を示すのも良いでしょう。

ケース別:中途者の志望動機例文

経験を積んだ方の志望動機は、経験をどう活かすかが重要なポイントとなります。以下に、状況別の例文を紹介していきます。

経験者としての志望動機例文

「前職での5年間の経験を活かし、より専門的な歯科ケアを提供したいと考え、貴院に応募しました。特に、予防歯科に力を入れている点に共感しています。これまで培った患者さんとのコミュニケーション能力を活かしつつ、最新の技術も学びながら、地域の皆様の口腔衛生の向上に貢献したいと考えています。また、チーム医療の大切さを実感してきたので、スタッフの皆様と協力しながら、患者さんに寄り添った診療を行っていきたいと思います。」

矯正専門医院への応募例文

「私は矯正治療で自信を取り戻した経験から、歯科衛生士を目指しました。貴院の最新の矯正技術と丁寧な患者ケアに深く共感し、応募を決意しました。学生時代に矯正用ワイヤーの調整実習で高評価を得た経験を活かし、正確な技術で患者さんをサポートしていきたいと考えています。また、長期にわたる矯正治療中の患者さんの不安に寄り添い、モチベーションを保てるようなコミュニケーションを心がけたいと思います。」

地域密着型医院への応募例文

「私は地域の皆さまの健康に寄り添える歯科衛生士を目指しています。貴院の地域に根ざした診療方針に深く共感し、応募を決意しました。学生時代の地域健康イベントでのボランティア経験から、幅広い年齢層の方々とのコミュニケーションには自信があります。また、予防歯科に力を入れている貴院で、定期検診の大切さを地域の方々に広めていきたいと考えています。」

志望動機でのNG例と改善ポイント

ここまでは主に「良い例」を紹介してきましたが、たとえ魅力的な経歴を持っていたとしても志望動機一つで印象が下がってしまうのが、志望動機の怖さでもあります。

志望動機を書くときには、特に気をつけたい表現や内容があります。まず、「給料が良いから」「家から近いから」といった個人的な理由だけを書くのは避けましょう。もちろん、本音部分として大事なことであるのは採用担当としても重々承知しているのですが、それだけでは医院への熱意が伝わりません。例えば「通勤時間の短さを活かして研修にも積極的に参加したい」というように、他のピースと組み合わせるのがおすすめです。

次に、「頑張ります」「一生懸命働きます」といった抽象的な表現も控えめにしましょう。もし何か頑張りたいことを伝えるのであれば、何をどう一生懸命するのかを書くと良いでしょう。「1年以内にホワイトニングコーディネーターの資格を取りたいです」というように、具体的な目標を示すことで説得力が増します。

また、他の医院の悪口や、前職の不満を書くのもNGとなります。思うところがあってもそこは飲み込んで、「新しい医院で、予防歯科の知識を深めたい」というように、前向きな姿勢で自分の思いを伝えましょう。

そして、医院の名前を間違えたり、コピペしたような文章を使ったりするのも避けてください。一つ一つの医院の特徴をよく調べ、丁寧な文章を心がけることが重要です。

面接での志望動機の伝え方

面接では、提出した志望動機の内容を自分の言葉で話せるようにしておくことが重要です。話すときは相手の目を見て、表情豊かに伝えることを心がけましょう。これは細かいテクニックですが、「実は」「具体的には」といった言葉を意識的に使うと、原稿の棒読みになりづらくより自然な会話になります。質問にも柔軟に対応できるよう、志望動機に書いた内容の背景を整理しておくと安心ですね。

まとめ

志望動機は、あなたの情熱や適性を伝える重要な要素です。これまでの例を参考に、あなたらしさを大切にしながら、心に響く志望動機を作り上げてください。これからの就職活動が実り多いものとなることを願っています。

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